プリントファーム全体を1つのタイムラインに
数十台のプリンターを運用する際、難しいのは「何をプリントするか」ではなく、「すべていつ終わるのか、その納期を約束できるか」という問題です。タイムラインはその答えを示します。現在のキューをすべてのプリンターにわたるガントチャートで表示し、各ジョブがどのプリンターでいつ実行されるかをシミュレーションして、ファーム全体の完了予定時刻を示します。顧客の納期に合わせて受注製作のスケジュールを組むプリントファーム向けの機能です。
自動でスケジュールを組むプリンターのガントチャート
プリンターごとに1行ずつ表示されます。タイムラインは現在のキューに対してワンクリックプリントと同じマッチングを実行し、どのジョブをどのプリンターでどの順番に実行するかを表示します。手動でスケジュールを組む必要はありません。
バーの色と記号で状態を一目で確認できます。青はプリント中、琥珀色は自動開始予定のジョブ、ピンクは次のプリントの前にベッドを手動で片付ける必要があるプリント、グレーは所要時間が推定値のジョブを示します。注文の進捗確認やプリンターの稼働調整など、目的に応じてジョブ別表示とプリンター別表示を切り替えられます。
作業時間を考慮した予測
日中に担当者がベッドを片付けるプリントファームは、24時間365日稼働する機械ではありません。タイムラインもそれを考慮します。作業時間を設定すると、作業時間外の夕方、夜間、週末がグラフ上で網掛け表示されます。ベッドの片付けが必要なプリントは、次の作業時間まで待ってから次のジョブに移ります。そのため、予想完了時刻には、真夜中にプリントが自動で入れ替わるという想定ではなく、スタッフの実際の作業が反映されます。
AutoPrintを使用するプリンターは無人として扱われ、24時間稼働を続けます。そのため、タイムラインには有人と無人のプリンターが正しく反映されます。遅くまで作業する場合や早めに作業を終える場合は、一時的な設定変更で24時間稼働に延長したり、新しいプリントを停止したりできます。変更に合わせてタイムライン全体が再計算されます。
納期に間に合わない注文を事前に把握
キュー項目に期限を設定すると、タイムラインに予想完了時刻と期限の比較が表示されます。期限に間に合わないジョブは赤、期限まで1日以内に完了するジョブはオレンジで表示されるため、対応が必要な注文を余裕を持って確認できます。統計バーには、順調な項目、期限が迫っている項目、期限に間に合わない見込みの項目の数が表示されます。
期限に間に合わないジョブを見つけた場合は、キューの順序を変更するか、ジョブを先頭に移動できます。タイムラインがすぐに再シミュレーションされ、変更によって期限に間に合うか確認できます。
切り替え時間のバッファーと信頼度の正確な表示を標準搭載
実際のプリントファームでは、ジョブの終了直後にプリンターを再稼働することはできません。ベッドの片付け、造形物の検査、プレートの交換が必要です。準備時間を設定すると、タイムラインはすべてのプリンターのジョブ間にその時間を確保します。これにより、理想的な環境での最短時間ではなく、実態に合った完了時刻が表示されます。
タイムラインには予測の確実性も明示されます。各予測に信頼度を表示し、所要時間の推定値が多いキュー、稼働時間の未設定、オフラインのままのプリンターなど、信頼度が下がる理由も説明します。これにより、予測日を信頼できるか、先に設定を見直すべきかを判断できます。
自動化による節約効果を確認
タイムラインには、各プリンターがベッド上の完成品を自動で取り除く場合のシミュレーションを重ねて表示できます。未処理のジョブ全体がどれだけ早く完了するか、実質的にどれだけ高速化するかを確認できます。AutoPrintハードウェアの追加を検討する際、勘に頼らず、プリントキューに基づく数値で判断できます。